ひとことブログ

2020年07月09日
(300)漫画ミュージアムの舞台裏③ 収集する漫画 どう選ぶ

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★

連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第300回
『西日本新聞』北九州版 2020年4月26日(日)朝刊 14面掲載

漫画ミュージアムの舞台裏③ 収集する漫画 どう選ぶ

 北九州市漫画ミュージアムでは、懐かしの漫画から最新の作品までたくさんの漫画を自由に読むことができます。その数、ざっくり7万冊。一日10冊ずつ読んでいっても20年ぐらいかかってしまう計算になりますね。
 現在日本で1年間に出版される漫画は1万2千タイトルぐらいといわれています。残念ながら、当館にはそのすべてを受け入れるキャパシティーはありませんので、その中から何を収集・展示するのか選ぶ必要があります。当館では、経験や知識をもとに、専門の職員によって収集する漫画を選書しています。
 では、漫画ミュージアムの漫画はどのような基準で選書されているのでしょうか? 大前提として、北九州市ゆかりの作家の作品は網羅的に収集します。その他については、評価の高い作品や、社会に影響を与えた作品などをさまざまな角度から総合的に判断して受け入れをしています。
 検討材料としてまず参考にしているのは、「このマンガがすごい!」や「マンガ大賞」などの漫画ランキングや賞。次に、漫画研究者の評価や書評。その他、SNSやメディア等で話題の作品などいろいろな情報にも目を光らせます。もちろん、「人気」「流行」というのも大変大きな指標になります。その点、ポップカルチャーが複合的に集まる「あるあるCity」という当館の立地は、最新の情報が集まる点でも大きな強みと言えますね。
 しかしながら、当館も8年目を迎え、書棚の容量にも限界が見え始めました。これ以降は全国の類似施設などと協力して、分担しながら一緒に漫画を残していくという視点も必要です。今後は全国の漫画ミュージアムがネットワークでつながり、各拠点で収集された資料が相互利用できるようになるなんて未来もあるかもしれませんね。
(図書担当 田中千尋)

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