ひとことブログ

2019年05月17日
黒田征太郎展、好評開催中!

先週末、5月11日(土)に開幕した「ぼくが出会ったNEW-YORK行き手塚治虫号~黒田征太郎、手塚治虫を描く~」ですが、この展覧会、当館としては初めての試みにいくつかチャレンジしています。

まずこの展示は、全体をいわゆる「インスタレーション」として制作しています。黒田征太郎先生が手塚治虫作品をモチーフに描いたイラストレーション作品約140点を展示しているのですが、通常であれば作品を壁面に整列して掲示していくところを、展示空間に作品を自由自在に貼り付け、壁面にもどんどん新たに書き込みを行って、展示室をその雰囲気も含めて全体が一個の作品となるようにしているのです。これが一つ目のチャレンジ。そのため、壁面を段ボールで覆うなどの仕掛けを施しています。

したがってこの展示の設営は、すでに完成した作品を見栄えのよいように単に並べる作業ではなく、完成した作品を素材として「展示」という大きな作品を新たに作り出す、非常に創造的なものになるわけですが、黒田先生ご本人だけではなく、当館の学芸員や、先生のご友人たちを交えた共同作業で行いました。これが二つ目のチャレンジ。人と人の出会いやコミュニケーションを大切にしながら創作を続けてきた、黒田先生ならではの設営になったと思います。

会場となる6階「あしたのギャラリー」は、当館の構造上、入館者が必ず通る通路的な位置にあります。実はこの展示設営、開館時間中に公開で行いました。知らずに訪れた来館者の方が、設営中に通りがかり、壁に大胆に色を入れていく黒田先生の姿をみて、目を丸くしていたのが印象的でした。展示の設営は通常は公開していないものですので、これもチャレンジといえるでしょう。

ふだんの当館とはまるで空気の異なる、黒田征太郎先生と、そして、モチーフとした手塚治虫の、沸き立つような創作エネルギーにあふれた空間を、ぜひ実際にご覧になってください。展示は6月27日(木)まで開催中で、来週の日曜5月26日(日)の午後2時からは、黒田先生のトークイベントも開催します。どうぞお楽しみに!(専門研究員 表智之)

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