北九州漫画ミュージアム

ひとことブログ

2020年07月15日
(304)あすから企画展のみ再開 関谷ひさしの業績たどる

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★

連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第304回
『西日本新聞』北九州版 2020年5月24日(日)朝刊 14面掲載

あすから企画展のみ再開 関谷ひさしの業績たどる

 新型コロナウイルスの感染拡大に対する緊急事態宣言の解除に伴い、北九州市漫画ミュージアムも、一部ですが開館再開の運びとなりました。解説展示・ミニギャラリー・マンガ閲覧・作画体験(以上6階)は引き続き休館させていただきますが、5階企画展示室の「関谷ひさしとスポーツマンガの時代-もうひとつの少年マンガ史-」は、明日25日(月)に開幕し、6月14日(日)まで開催いたします。
 この展覧会は、昭和30年代に「ストップ!にいちゃん」などで大人気を博した門司出身のマンガ家・関谷ひさしの業績をたどるものです。当館で収蔵する肉筆原稿からえりすぐりの約200点と、著名なマンガ収集家である原田誠一氏(大牟田市)・橋本博氏(熊本市)からお借りした歴史的な出版物を一堂に集めました。当時を知る方には懐かしく、初めてご覧になる方にも、複数の月刊誌を股にかけての大活躍を追体験していただけます。
 開催にあたっては、厚生労働省や日本博物館協会による指針などをふまえ、北九州市が方針を策定。感染拡大防止のために、ご来館の皆様にいくつかのお願いをしております。マスクを着用し、入館時に備え付けの薬液で手指を消毒していただくことや、人と人との距離を最低1㍍(できれば2㍍)取っていただくことなどです。入館時に代表者の連絡先をご記入いただくなど、ご不便をおかけしてしまうのですが、皆様ご自身の健康と、平穏な生活に少しずつでも戻していくために、何とぞご協力をお願いいたします。
(専門研究員 表智之)