ひとことブログ

2020年07月25日
(312)北九州市出身の漫画家 すえのぶけいこ 「ママ友」サバイバル描く

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★

連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第312回

『西日本新聞』北九州版2020年7月23日(木)朝刊 21面掲載

北九州市出身の漫画家 すえのぶけいこ

「ママ友」サバイバル描く

 学校等が再開して約一カ月。新しい環境での人間関係に不安を感じるのは子どもだけでなく、大人も同じではないでしょうか。

 2019年から『BE・LOVE』(講談社)で連載を開始した『おちたらおわり』(すえのぶけいこ)は、タワーマンションを舞台に繰り広げられる「ママ友」同士の人間模様が描かれています。
娘を良い環境で育てたいという念願がかなって、新築のタワーマンションに引っ越してきた主人公の明日海(あすみ)は、幼稚園も一緒のママ友ができ、幸せな新生活が始まるはずでした。しかし、そこで再会したのは中学時代のいじめの首謀者・孔美子(くみこ)。明日海はママ友の前でいじめについて暴露しますが、そのために孤立状態になってしまいます…。

 作者のすえのぶけいこ先生は北九州市出身。『手をつなごう』で338回BFまんがセミナー別フレ賞グランプリを受賞してデビューされました。代表作は、『ライフ』『ライフ2 ギバーテイカー』など。いじめを題材にした『ライフ』では第30回講談社漫画賞を受賞されました。

 すえのぶ先生の作品では、日常の中に潜む精神的苦闘が描かれることが多く、今回の『おちたらおわり』では、ママ友同士の格差がテーマとなっています。「ママ友」「格差」というキーワードだけですでに怖ろしげですが、それにすえのぶ先生の巧みな感情描写が加わることで、人間が抱える怒り、憎しみ、攻撃性等の「負の感情」が胸に迫り、読んでいると背筋がゾクっとすることも…。

 娘の笑顔を守るために孔美子に立ち向かおうとする明日海に対し、巧みに立ち回りママ友を取り込んでいく孔美子。果たして明日海はこの厳しい状況をくぐり抜けることができるのか、ママ友サバイバルから目が離せません!

(図書担当 原田佳織)

 

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