ひとことブログ

2020年09月27日
(320)小畑健展 NEVER COMPLETE 「完成しない何か」求めて

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★

連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第320回
『西日本新聞』北九州版 2020年9月24日(木)朝刊 21面掲載

画業30周年記念 小畑健展 NEVER COMPLETE

「完成しない何か」求めて

 『ヒカルの碁』『DEATH NOTE』『バクマン。』などの大ヒット作で知られる漫画家・小畑健。その画業30周年を記念した展覧会が、北九州に上陸します。

 小畑先生は1969年新潟市生まれ。授業中はずっと漫画や絵を描いている…という子供時代を過ごし、中学生の頃には漫画家を目指すようになります。85年、少年漫画家への登竜門である「手塚賞」に入賞したのち、89年には「週刊少年ジャンプ」にて連載デビュー。以来、「ジャンプ」を主な舞台に様々な原作者とのタッグで多数の作品を手掛けています。その仕事は漫画の世界にとどまらず、小説や雑誌のカバーアートなど、イラストレーションも多数発表。現在は「ジャンプスクエア」にて『プラチナエンド』を連載し、八面六臂の活躍を続けています。
 そんな小畑先生の作画力に注目した本展では、約500枚に及ぶ膨大な数の原稿や資料を展示します。その画力の高さは作品に触れたことがある方には当然のことながら、正確で美麗な人物描写、迫力ある異形の造形など、卓越した技術は見る者を圧倒します。しかしながら彼は、自身の描画に”これでよい“と気が済んだことはないと言います。見果てぬ理想―「完成しない何か」を求めて、試行錯誤しながら筆を執り続けているのです。
色彩豊かな青春ストーリーからダークで重厚なサスペンスドラマまで、原作に合わせて色調や彩度、そして筆致を巧みに変える画風の多彩さ。そして技法を凝らした緻密なイラストレーション。進化し続ける画力と、それを支える飽くなき探究心を本展覧会でご体感ください。

(学芸員・石井茜)

 =MEMO=

「画業30周年記念 小畑健展 NEVER COMPLETE」2020年10月3日(土)~12月9日(日)まで。漫画ミュージアム5階企画展示室。入場料一般千円など。

=LINKS=

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