北九州漫画ミュージアム

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2014年5月10日〜2014年5月10日
公開研究会「マンガと戦争の記憶」(日本マンガ学会 九州マンガ交流部会 第31回例会)

 

前回の公開研究会の様子(2013/12/23)

日本マンガ学会 九州マンガ交流部会 第31回例会
「マンガと戦争の記憶」

 

全国のマンガ研究者が集う学術団体「日本マンガ学会」の、九州在住会員を中心とする部会「九州マンガ交流部会」の公開研究会を開催いたします。学会や部会の会員でなくとも、どなたでも自由にご参加いただけます。

 

日時:2014年5月10日(土) 14:00ー17:00(途中休憩10分程度)

場所:北九州市漫画ミュージアム 6階イベントコーナー

発表者:
1.大城房美(筑紫女学園大学)
「戦争を語るということ:『はだしのゲン』から『あとかたの街』まで」

2.Karl Ian Cheng Chua(Ateneo de Manila University)
「日本の漫画における外国人の描写、1930年代〜1940年代」

3.吉田香織(立命館アジア太平洋大学)
「戦争マンガにおける他者のアニマル化」

コメンテーター:長池一美(大分大学国際研究教育センター)

参加費:漫画ミュージアム常設展チケットまたは年間パスポートで参加できます
※部会メンバーはメーリングリストも確認してください。部会加入を希望される方は部会代表・大城房美までお問い合わせください。

申込:不要

 

■概要
 戦争は様々なメディアを通し、限定された志向・プロセスに基づき大衆の間で記憶される傾向がある。したがって、どのように過去の戦争(ここでは特に第二次世界大戦)が認識されるかを考えるにおいて、マンガは重要な役割を果たすと思われる。

 例えば、『はだしのゲン』は「歴史観の植え付けの可能性」をめぐり、市立図書館からの除去について物議を醸しだした。また、戦前戦中のマンガが「外国人」をどのように描いていたかを考察することは、日本社会の対外認識の一側面として重要な意味をもつ。

 本研究会では、幾つかの具体例をとりあげながら、マンガがどのように戦争の歴史認識・記憶の一助になっていったのかについて考える。