北九州漫画ミュージアム

ひとことブログ

2022年10月24日
(412)仏作家招きトークショー ワイン談議に期待

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★

連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第412回

『西日本新聞』北九州版 2022年10月16日(日)朝刊 16面掲載

仏作家招きトークショー
ワイン談議に期待

 毎年秋に北九州市漫画ミュージアムとフランス政府文化機関「アンスティチュ・フランセ九州」(福岡市)が共同で開催している海外作家を北九州に招く交流イベント。近年はオンライン開催でしたが、今年は久しぶりに作家を北九州に招きます!

 ゲストは、エティエンヌ・ダヴォドー氏。2012年のアングレーム国際漫画祭の公式セレクションにノミネートされ、フランスで累計27万部のベストセラーとなった『ワイン知らず、マンガ知らず』の著者です。

 クラウドファンディングを経て日本語に翻訳されたこの作品は、ワイン生産に興味を持った著者が、フランス・ロワール地方の自然派ワインの巨匠リシャール・ルロワ氏に密着取材し、ワイン生産を一から体験した経験を描くノンフィクション作品です。

 会話を中心に淡々と紡がれるエピソードが心地よい本作ですが、この作品の面白さは、ダヴォドー氏がただ技術を一方的に学びリポートするのではなく、交換にルロワ氏にフランス語圏のマンガ「バンド・デシネ」に関する知見を伝え、交流を提案したところにあります。「相互教育」とされるこの交流は、相手の分野において素人の2人がお互いを理解していくとともに、未知の世界と出合うことで新しい感性を開くことにつながっていきます。

 11月5日開催のイベントでは、平尾台の自然の中で一からワインの生産を始めた「平尾台ワイン」のオーナーでソムリエの宮木秀和氏をお呼びし、「ワイン」を中心にお互いの体験などを話していただきます。日本での出会いがどのような新しいアイデアを生み出すのか楽しみですね。

 

(図書担当 田中千尋)

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【書籍】ワイン知らず、マンガ知らず(サウザンブックス‐ホームページ)