2026年05月16日
(589)「分業」意識した作画講座 6月開講、受講者募集中
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連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第589回
『西日本新聞』北九州版 2026年5月10日(日)朝刊 16面掲載
「分業」意識した作画講座
6月開講、受講者募集中

日本のマンガでは、一人の作家が物語を考えて作画もするスタイルに加えて、「原作」と「作画」の分業も盛んに行われてきました。高森朝雄(梶原一騎)・ちばてつや「あしたのジョー」や、小池一夫・神江里見「弐十手物語」など、歴史的な名作も数多く生まれています。
近年では、インターネット上の小説投稿サイトで人気を博したライトノベルからのマンガ化・アニメ化が増えています。「薬屋のひとりごと」(日向夏・作)など大ヒット作品を輩出し、「異世界転生」「悪役令嬢」といった新たな流行ジャンルもこの制作スタイルの中から生まれ、マンガ界の趨勢を左右する存在と言っていいでしょう。
そのため出版社の編集者は、小説などを基にマンガを描く作画担当者を探さねばなりません。しかし従来の、新人賞への応募や編集部への持ち込みは、一人で描く志向の方が主流で、別のキャリアパスが求められています。
北九州市漫画ミュージアムでは6月に、大手マンガスクール「日本マンガ塾」(東京)との協働で「マンガクリエイター育成講座」を開催します。「分業」スタイルを意識した取り組みで、作画テクニックを実践的に指導する「キャラクター」と「背景」の2部門で開講。参加者は技術検定「世界マンガクリエイター試験」を対策指導を受けた上で受験し、個別面談によるアドバイスも受けることができます。合格者には同塾の関連企業「ドリームシナジー」が就業マッチングを行います。
一人で描く上での技術向上だけでなく、作画担当者や背景アシスタントとして就業や副業の可能性も開けます。ぜひご注目を!
(学芸担当係長 表智之)
=MEMO=
「マンガクリエイター育成講座」は6月27日から7月25日までの毎週土曜にオンラインで、8月1日(土)・2日(日)に対面で開講。受講料は「キャラクター」1万円、「背景」6000円。詳しくは漫画ミュージアムホームページにて。
★5月27日(水)まで受講受付中★








