2026年06月24日
(595)大分発・作家集団の展覧会開催 描く楽しさ教え、発信
★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★
連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第595回
『西日本新聞』北九州版 2026年6月21日(日)朝刊 16面掲載
地大分発・作家集団の展覧会開催
描く楽しさ教え、発信

九州には北九州と熊本に漫画を専門にした博物館があり、地元の漫画文化の発信と普及にまい進していますが、それ以外のエリアでも、たくさんの個人・団体が漫画に関する独自の活動を行っています。今回は大分県佐伯市を拠点に、作家業の傍らで地域の漫画文化の醸成に貢献する漫画家・福田素子先生の活動を紹介しましょう。
1987年にプロデビューした福田先生は、これまでに千作を超える作品を発表。夫婦共作というスタイルを取り、現在も第一線を走り続けています。近著に川原泉先生との共著「デジタル原始人☆川原泉」(2022年、白泉社)がありますが、これは川原先生が福田先生の導きで初めて漫画のデジタル制作に挑戦するという内容のエッセーです。
何を隠そう、福田先生は地元・佐伯市で約20年にわたり地域の人々に漫画やイラストを描く楽しさを伝える教室を開いていて、「教える」ことに関してもプロなのです。
「ふくだもとこのマンガ教室」には、幅広い世代が集っているそう。そこで次世代の描き手が育まれていることは、疑いようもありません。そしてこの教室から発展して、漫画家・イラストレーター・写真家らが集って創作を楽しむ作家グループ「かるくびるど」が結成されました。見る人を楽しませるような作品づくりをテーマにしたグループ展を九州各地で行っていて、今年は北九州市漫画ミュージアムで開催されます。
7月4日には、福田先生そして北九州ゆかり作家の文月今日子先生による、描画テクニックのワークショップも予定。大分発、「描く楽しみ」を詰め込んだ展覧会を、ぜひお見逃しなく。
(学芸員・石井茜)
=LINK=








