北九州漫画ミュージアム

ひとことブログ

2013年02月23日
「アズと人気絵師」展準備中! 刷るべし、貼るべし、切り整えるべし!

 アズ展準備ブログ1こんにちは、専門研究員の表です。蔵書点検につづいて(?)、ミュージアムの舞台裏シリーズ、第二弾。展覧会の「内作(ないさく)」について、しばしお付き合いください。

 ご好評をいただきました「海洋堂フィギュア展」もいよいよ明日24日で閉幕。
 続いて3月2日(土)に開幕する「マンガ同人『アズと人気絵師』展」の準備作業がいよいよ大詰めを迎えております。

 この展覧会は、50年近い歴史をもつ地元のマンガ同人サークル「アズ漫画研究会」の皆さんのプロデュースで、著名なプロ作家を含むアズメンバーの作品に加え、各種即売会やネット上の画像SNSなどで人気を博している「絵師」さんや造型師さんをゲストに迎えてのもの。
 「プロ作家」とも「アマチュア作家」とも少し違うし、そのどちらでもあるとも言える、不思議で豊かな「マンガ同人」の世界の一端をご体感いただこうというわけです。

 作品制作はもちろん、ゲストへの出展依頼や、各種盛りだくさんなイベントのコーディネートなど、もろもろのプロデュースはアズさんにお任せだったのですが、集まってきたゲスト作品の展示にあたっては、いよいよ私たちの出番。
 送られてきた作品データを、大型プリンタで印刷し、スチロールパネル(通称「ハリパネ」)に貼って、サイズ通りに切り整えるという作業を、学芸員総出で進めております。

アズ展準備ブログ2 展示に使用するパネルは、専門の業者さんにデザインや印刷・パネル化をお願いすることも多いのですが、限りある予算でなるべく充実した運営をしようと思えば、自分たちでデザインやパネル制作をして経費を節約する、通称「内作」も大事な工夫。
 別に今回が初めてではなく、「海洋堂フィギュア展」の解説パネルもほとんどが内作です。

 さて「アズと人気絵師」展ですが、近年の「絵師」さんならではというか、ゲストの皆さんのほとんどはデジタルで作品を仕上げていらっしゃいます。
 したがってゲスト作品については、肉筆画という意味での「原画」はごく一部しかありません(アズメンバーのコーナーではプロ作家の作品を含め肉筆画も展示)。

 しかし、丹念に仕上げられた美しいデジタル作品の数々を、B2サイズ(515mm×728mm)を中心に、大きなものではBゼロサイズ(1030mm×1456mm)という大判で仕上げますと、実に壮観であります。
 通常の原画展とも違うし、即売会やネットで「絵師」さんの作品に触れるのとも違う、独特の“見ごたえ”を、ぜひ会場でご体感ください!

 

マンガ同人「アズと人気絵師」展
https://www.ktqmm.jp/kikaku_info/2124

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