ひとことブログ

2021年11月18日
(366)「東アジア文化都市」日韓交流 絵本と漫画の街・順天市

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連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第366回

『西日本新聞』北九州版 2021年11月11日(木)朝刊 19面掲載

「東アジア文化都市」日韓交流
絵本と漫画の街・順天市

 日本・中国・韓国が、年ごとに代表の都市を立てて集中的に国際文化交流を行う「東アジア文化都市」。北九州市は昨年と今年、日本代表として取り組みました。漫画ミュージアムでは、共通のテーマで作品を競う「日中韓新人MANGA選手権」を今年9月に実施したほか、韓国代表の順天市で、北九州ゆかり作家のミニ展覧会を開催しました。

 順天市は、ユネスコ世界自然遺産の広大な湿地を擁する観光文化都市。渡り鳥ナベヅルの飛来や、ムツゴロウなど多様な生態系、美味しい海鮮料理で有名です。文化振興にも力を入れ、展示室やイベントホールも備えた絵本図書館のほか、インターネットでの掲載に特化した漫画家の育成・支援施設「順天グローバルウェブトゥーンセンター」を昨年6月に開設。ミニ展覧会は同センターで9月28日から10月31日まで実施し、会期中の10月1日・2日は「絵本&オンラインコミックフェスタ」が市街各所で開催されました。

 出展作家は、漫画家の松本零士、畑たいむ、陸奥A子と、イラストレーターの中垣ゆたか、しいたけ(敬称略)で、絵本作家でもある中垣さんは当館事業に初参加。画面いっぱいに物語を詰め込み、発見の喜びに満ちた『UFOのつくりかた』と、観音開きのワイド画面が迫力満点の『ひらいてびっくり!のりもののりもの』(いずれも偕成社)を複製原画と書籍で展示しました。

 言語は違っても絵の力で直感的に伝わるのが漫画・イラストや絵本の面白さ。順天市の皆さんに北九州市を身近に感じていただけたなら何よりです。

(専門研究員 表智之)