北九州漫画ミュージアム

ひとことブログ

2025年12月08日
(569)東京でEXPO、ゆかりの作品を紹介 北九州の漫画文化を発信

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★
連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第569回
『西日本新聞』北九州版 2025年12月7日(日)朝刊 16面掲載
東京でEXPO、ゆかりの作品を紹介
北九州の漫画文化を発信

 「アニメ・マンガツーリズム」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。作品の舞台やクリエーターゆかりの地を訪れる“聖地巡礼”を通じて、その地域の文化や魅力にも触れる旅は、ファンだけでなく地域にも新たな可能性をもたらします。そんな聖地巡礼の魅力を体感できるイベントが、11月7〜9日に東京・池袋で開かれた「アニメ&まんが聖地EXPO 2025」でした。
 このEXPOは、アニメ・マンガに結び付く全国の“聖地”を紹介するイベント。会場を歩けば、作品愛と地域愛にあふれる展示や企画が次々と目に入り、訪れたファンが思わず足を止める姿があちこちで見られました。
 初日7日のセミナーには、北九州市漫画ミュージアム館長の田中時彦が登壇。「松本零士の世界と北九州―権利と地域の架け橋としての東映アニメーション」をテーマに、現在開催中の企画展「松本零士展 創作の旅路」の見どころや、ミュージアム設立の背景などを語りました。作品の世界観と地域の歴史がどのように結び付いてきたのかを知る貴重な機会となり、来場者も熱心に耳を傾けていました。
 8日と9日は、中池袋公園で各自治体がブース出展。北九州市ブースでは、ゆかり作家の作品紹介や企画展のPRに加え、メーテルとの記念撮影も行い、多くの人でにぎわいました。作品をきっかけに北九州へ興味を持ってくださる方も多く、うれしい反応が続きました。
 今回のEXPOを通じ、多くの方に北九州市のアニメ・マンガ文化の豊かさを知っていただけたと感じています。今後も北九州市漫画ミュージアムは、地域と作品、人をつなぐ架け橋として活動を続けてまいります。(広報担当 田嶋一貴)