ひとことブログ

2021年02月18日
(337)世界のマンガ所蔵1000冊 「ガイマン」を読んでみて

 ★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★

連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第337回
『西日本新聞』北九州版 2021年2月11日(木)朝刊 17面掲載

世界のマンガ所蔵1000冊 「ガイマン」を読んでみて

 北九州市漫画ミュージアム閲覧ゾーンでは、日本のマンガだけではなく、海外のマンガ(ガイマン)も読むことができます。
 
 当館では、日本でまだまだ触れ合う機会の少ないガイマンを多くの方に知ってもらうために企画された「ガイマン賞」の主催館の一つとして、数々のガイマンを収集・展示してきました。現在の所蔵は千冊を超え、公に開かれたものとしては全国でも有数のコレクションになっているのではないかと思います。

 世界にはアメコミ(北米)やバンド・デシネ(フランス・ベルギーなど)をはじめとする多様なマンガ文化が広がっています。その作品の多くはフルカラー・大判で、複雑なコマ割りや精緻でリアルな描写が特徴的です。子どもより大人に向けて描かれる作品がほとんどを占めており、豪華な装丁の比較的高額な作品も目立ちます。

 一方、昨今ではNHKでアニメ化もされたトニー・ヴァレント著の『ラディアン』をはじめ、日本マンガのスタイルで描かれたガイマンも増えてきました。その要因の一つには、インターネットの普及で、世界のマンガ市場が相互に融合しつつあり、日本の読者をターゲットとする海外作家が増えたことが考えられます。また、アジア圏の作品などは、配信サイトを通じて邦訳公開されることも増え、知らずのうちに海外作家のマンガに触れる機会も増えてきました。

 当館では、今年もたくさんのガイマンをそろえて皆様をお持ちしています。新着作品は「読もうよガイマン2020」コーナーにまとめて展示してありますので、世界のマンガを実際に手に取って読んでみてくださいね。

(図書担当 田中)