北九州漫画ミュージアム

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2026年03月01日
(579)14日から収蔵作品展「七色のマンガ術」7作家の原画が一堂に

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連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第579回
『西日本新聞』北九州版 2026年3月1日(日)朝刊 18面掲載
14日から収蔵作品展「七色のマンガ術」
7作家の原画が一堂に

 北九州市漫画ミュージアムでは、7人の北九州ゆかり作家(国友やすゆき、神江里見、関谷ひさし、畑中純、文月今日子、陸奥A子、ムロタニツネ象の各先生)の原稿・資料を寄託収蔵しており、そのコレクションは現在14万点を越えています。

 しかしこれまで、7作家を横断的に取り上げる機会はありませんでした。この春に開催する企画展「北九州が生んだ漫画家たち―七色のマンガ術―」は、当館初の大規模収蔵作品展として、作風も、制作スタイルもまったく異なる7人の漫画家たちの「マンガ術」とその魅力を、350点以上の原画とともに紹介します。

 本展の醍醐味は、7名の作品を比べて鑑賞することで、それぞれの個性をはっきりと感じ取れることにあるといえます。たとえば、画材選びや使い方に表れる「違い」。細く均一で、繊細な線が引けるペン先を選ぶ作家がいれば、強弱が自在につけられ、大胆な表現か可能な毛筆を好む作家もいる。制作スタイルに注目すると、ほぼひとりの手で描き上げる作家がいれば、複数人で分業して完成させる作家がいる。そうした興味深い「違い」が、原画には明確に浮かび上がるのです。

 7作家の作品を通して、ひいては日本漫画における表現の幅広さも感じていただけることでしょう。

 4月11日(土)には、文月今日子先生のトークイベントを開催予定です。展覧会場で原画を鑑賞しながら、画材の使い方、作画のこだわりポイントなど、創作の裏側をたっぷりとお聞きします。参加すれば、原画の見え方が変わるはず。ぜひふるってお申し込みください。

(学芸員・石井茜)

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