北九州漫画ミュージアム

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2026年06月06日
(592)地元同人グループ「アズ漫画研究会」 新陳代謝を重ね60周年

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★
連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第592回
『西日本新聞』北九州版 2026年5月31日(日)朝刊 14面掲載
地元同人グループ「アズ漫画研究会」
新陳代謝を重ね60周年

 1966年、北九州市立思永中学校の生徒によって結成された「アズ漫画研究会」。現在も同人誌の発行や展覧会の開催など、北九州・下関で活動を続けています。今や日本で最古の現役マンガ同人グループとなった同会は、今年で60周年を迎えました。

 彼らの創作は、学校の壁新聞をマンガで描くところから始まりました。転機となったのが、67年に創刊されたマンガ雑誌『COM(こむ)』。マンガ家志望者のための投稿コーナーに力を入れた同誌に触発され、少年たちは「COMのような漫画本」を作りたいと一念発起します。自分たちの肉筆原稿を紐などで綴じた「肉筆回覧誌」を4号完成させ、わずかな同好の士で回覧していました。

 設メンバーの進学で一時停滞した状況を変えたのも『COM』でした。誌面で会員を募集したところ全国から手が挙がり、50名が参加する大所帯となったのです。より活発な創作や交流が行われるようになり、会員からプロ作家も誕生する中で、アズの名前は徐々に全国のマンガ同人たちに知られていきました。

 彼らの特異な点は、メンバーが入れ替わりながら緩やかに新陳代謝し、多様な世代が参加する団体に成長したことにあります。初期メンバーの一部が現役であるだけでなく、その子ども世代、更には孫世代の若い会員も加入し、アニメーションやデジタルイラスト、造形作品など、創作の幅は広がり続けています。

 「アズ60周年展 歴史編」では、当事者たちの証言や、肉筆回覧誌、ガリ版で制作した会報や批評誌など、コピー機やデジタルデバイスが一般化する以前の同人活動が分かる資料を展示し、同会の歴史を振り返ります。ぜひご覧ください。

(学芸員・石井茜)

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