2026年06月08日
(593)矢口高雄の功績を記念 「ご当地」作品、推薦を
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連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第593回
『西日本新聞』北九州版 2026年5月7日(日)朝刊 14面掲載
矢口高雄の功績を記念
「ご当地」作品、推薦を

日本列島は南北に長く気候や植生が多様で、地域ごとの風土や文化の違いが興味深いのですが、1970年代半ばごろから日本のマンガでは、地域の特色を前面に出した「ご当地マンガ」が次々に登場し、人気を博しました。
矢口高雄「釣りキチ三平」、青柳裕介「土佐の一本釣り」、長谷川法世「博多っ子純情」、畑中純「まんだら屋の良太」などが特に有名です。その後、データ通信やデジタル作画が普及していくことで、地元在住で活躍するマンガ家も増え、ご当地マンガの層はますます分厚くなっていきました。
矢口先生の出身地である秋田では昨年、秋田・東北に限らずさまざまな「ふるさとマンガ」を選出し表彰する「矢口高雄マンガ文化賞」が設立されました。「三平」や「マタギ」、「ニッポン博物誌」など、豊かな自然や人々の暮らしを丁寧にかつ分かりやすく、卓抜した構成力と描画技術で描いてきた矢口先生の功績を記念した賞です
第1回は、昨年で連載40周年を迎えた、うえやまとち先生の「クッキングパパ」が受賞。福岡市を中心に九州各地の豊かな食材と料理を取り上げ、食卓を囲む人々のふれあいを細やかに描いてきたことが高く評価されています。他に特別賞として、岩手を舞台とする剣道マンガ「六三四の剣」(村上もとか)と、矢口先生の自伝マンガ「螢雪時代」が選ばれています。
第2回の選考に先立って、広く一般から推薦作品をアンケート形式で募集します。北九州市漫画ミュージアムでも応募箱を設置し、8月31日まで受け付けていますので、おすすめの作品をぜひ教えてください!
(学芸担当係長 表智之)
=MEMO=
■「矢口高雄マンガ文化賞」
主催:株式会社 秋田魁新報社
共催:一般財団法人 横手市増田まんが美術財団
後援:一般社団法人 共同通信社
■アンケートは北九州市漫画ミュージアム常設展の応募箱か、郵送またはメールで。8月31日締め切り。詳しくはこちら。
=LINK=
■[漫画M]第2回「矢口高雄マンガ文化賞」作品推薦アンケート開催中!
■[秋田魁新報]第2回「矢口高雄マンガ文化賞」候補募集について








