北九州漫画ミュージアム

ひとことブログ

2026年09月03日
(605)特集「どうぶつがいっぱい」 漫画に描かれる動物の世界

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★
連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第605回
『西日本新聞』北九州版 2026年8月30日(日)朝刊 14面掲載
特集「どうぶつがいっぱい」
漫画に描かれる動物の世界

 北九州市漫画ミュージアムの企画展示室では、「いっしょにワクワクしよう!パンダコパンダ展」を現在開催中です。本展に合わせ、6階閲覧ゾーンでは、「どうぶつがいっぱい」と題した特集コーナーを設け、動物が登場する作品を紹介しています。

 『アニマル横町』(前川涼/集英社)は、言葉を話す動物たちと主人公の少女あみによる動物コメディー。昨年で25周年を迎えた本作には、パンダのイッサ、うさぎのイヨ、くまのケンタなど、個性豊かな動物たちがたくさん登場します。動物たちとあみが繰り広げるボケとツッコミの掛け合いはテンポが良く、クセになる魅力あり! また昭和のパロディーや懐かしいネタもあるため、幅広い世代で楽しめる作品です。

 『絶滅動物物語 ―地上より永久に消え去った者へのレクイエム―』(うすくらふみ/小学館)は、人間の活動によって絶滅した動物たちを描いた短編集。狩猟や乱獲、環境汚染など、動物たちが絶滅に至った背景が淡々と描かれます。過去の出来事を知ることで、同じ過ちを繰り返さないために何ができるのか、命の重みについて考えるきっかけとなる作品です。

 その他、身体が徐々に動植物へと変化する奇病を題材にしたヒューマンドラマ『パンダ探偵社』(澤江ポンプ/リイド社)や、ひねくれた巨大ぱんだと青年による脱力系4コマ『やさぐれぱんだ』(山賊/小学館)など、「動物漫画」と一口に言っても、笑えるものから考えさせられるものまでテーマもさまざまです。ぜひこの機会に、漫画に描かれる動物たちの世界をのぞいてみましょう。

(図書担当 原田佳織