北九州漫画ミュージアム

ひとことブログ

2026年09月07日
(606)学芸員資格課程「博物館実習」次世代の担い手を育成

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★
連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第606回
『西日本新聞』北九州版 2026年9月6日(日)朝刊 18面掲載

学芸員資格課程「博物館実習」 次世代の担い手を育成

 学芸員・司書・事務職員・監視員など、漫画ミュージアムはさまざまな職域のスタッフが協力して運営しています。そのうち「学芸員」と呼ばれる職員は3人いますが、今回は当館における、次世代の学芸員を育む活動について紹介しましょう。

 学芸員という仕事を簡単に説明すると、博物館施設で資料の収集・保管・展示や調査研究を担当する専門職員のこと。学芸員として働くには国家資格が必要で、取得には博物館での実習や実務経験が求められます。教員免許を取得するために教育実習を行うのと似た流れですね。そして当館では今年初めて、実習生を受け入れました。

 5日間の実習期間の中で実習生4人はマンガ原画の取り扱い方を学び、展覧会企画を立案するなど、いかにも「学芸員らしい」実習を行っただけでなく、館内の各職域で多様な経験を積みました。

 ひとつが当館では司書が担う、蔵書に関わる仕事です。7万冊に及ぶ蔵書の管理方法を学んだほか、テーマを決めて本を選定し、おすすめコーナーを作るなど「人と本を繋ぐ案内人」としての司書の仕事を実体験しました。

 ブレインストーミングやPR動画制作などを通じて、広報担当職員の仕事も学んでもらいました。誰にアピールしたいのか、どのように表現すれば相手に伝わるか。こうした実は難しい課題に、学生たちは果敢に取り組んでいました。

 多面的な視点で博物館を知ると、結果的に学芸員という仕事への理解も深まります。次代の文化事業を担う人材育成を、今後も微力ながら続けていきます。

(学芸員・石井茜)