2026年09月14日
(607)九産大「漫画研究部」展覧会 50年の「情熱」一堂に
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連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第607回
『西日本新聞』北九州版 2026年9月13日(日)朝刊 16面掲載
九産大「漫画研究部」展覧会
50年の「情熱」一堂に
漫画家を目指す若者にとって、同好の仲間を得ることは大切です。自分の表現に客観的な助言をもらえたり、創作活動の孤独感を慰め合ったりできるからです。「漫画研究会(漫研)」など大学のサークル活動もその一つです。
九州産業大学(福岡市東区)の漫画研究部も、1976年の結成から半世紀の歴史を持つ著名な大学漫研で、プロの漫画家を多数輩出しています。『あまいぞ!男吾』のMoo.念平[むーねんぺい]さんや『NARUTO』の岸本斉史[きしもとまさし]さんなどです。北九州市内で制作されたテレビアニメ「こめかみっ!Girls」でも、総合プロデューサー金氏誠[かねうじまこと]さんなど、出身者が大きな役割を果たしました。
北九州市漫画ミュージアムではこのたび、九産大漫研50年のあゆみを振り返る展覧会を、草創期のOBを中心とした歴代部員と共に制作し、開催中です。
会場には、創設者で初代代表の門田[かどた]さんにちなんで『もんた』と名付けた同人誌(77年創刊)や、少女漫画に特化した姉妹誌『くらら』(78年創刊)、自主制作の短編アニメーションなど、草創期の貴重な作品・資料を展示しています。
瓜生裕美子、春日光広、ジャン=ピエール・アンポンタン、巻来巧士[まきこうじ]、真野稔裕[まのとしひろ]、井上正治、坂井孝行、今賀俊[いまがしゅん]、小林俊彦、六道神士[りくどうこうし]、名島啓二(入部順・敬称略)ら、出身のプロ作家も紹介。80年代後半から部内で盛んになって現在も続く、オリジナルのヒーローショーの記録映像など、盛りだくさんの内容です。
若者がその「パトス(情熱)」を仲間と共に創作に注ぎ込むことで、豊かな可能性が開けていく。そんな熱気を感じ取ってみてください。
(学芸担当係長 表智之)
=MEMO=
「九州産業大学漫研50周年展 漫パワー 50年の軌跡!」は11月8日(日)まで北九州市漫画ミュージアム常設展エリア「あしたのギャラリー」で開催中。常設展観覧券または年間パスポートが必要。










