ひとことブログ

2021年06月26日
(351)瀬下猛「インビンシブル」 小倉の街への熱い思い入れ

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★

連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第351回

『西日本新聞』北九州版 2021年6月24日(木)朝刊 19面掲載

瀬下猛「インビンシブル」
小倉の街への熱い思い入れ

 雑誌『モーニング』(講談社、毎週木曜発売)で連載中のラグビー漫画「インビンシブル」、待望の単行本第1巻が発売されます。架空のプロラグビーチーム「北九州小倉ホワイツ」の、どん底からの復活劇を描くとあって、作中にはミクスタはじめ小倉の風景や名物が盛りだくさん。大いに注目を集めています。
作者の瀬下[せしも]猛先生は、北九州市でも福岡県でもなく新潟のご出身。なぜ小倉を舞台に?とお尋ねすると、「強くて地域密着しているチームと考えた時に、浮かんだチームがプロ野球の福岡ソフトバンクホークス」で、なおかつ「高杉晋作や宮本武蔵が出てくる歴史小説が好きで、物語のクライマックスの舞台になる小倉が気になって」いたことから、小倉を舞台に選んだのだそうです。
主人公・原田スコット春介(画像中央)は、優れた観察力と判断力、俊敏で柔軟な身体を持つ逸材ですが、実績のない新人のためまだ補欠。しかしメンバーの特性を見抜き、戦略を立て、再建のためにチームの主導権を握ろうと狙っています。意気軒高にして深謀遠慮、なるほど、武将や志士の立身出世を描く歴史物語に通ずるものがありますね。
瀬下先生に小倉の街についても伺うと「小倉城やモノレールや海などワクワクするものが日常的な距離感にある印象です。コロナ禍で始めた作品で、未だに取材で行くことができていないのが残念です。必ず行きたいと思います!」との熱いメッセージが。今度はどんな名物が登場するか、春介の活躍ともども、見逃せません!

(専門研究員 表智之)

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『モーニング』公式サイト(講談社)

◆講談社『コミックDAYS』:瀬下猛「インビンシブル」 ※第1話など無料公開中