北九州漫画ミュージアム

ひとことブログ

2021年07月10日
(352)休館中に長編漫画の棚整理 あらすじまとめた目録も

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★

連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第352回

『西日本新聞』北九州版 2021年7月1日(木)朝刊 16面掲載

休館中に長編漫画の棚整理 あらすじまとめた目録も

 「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス世界記録に認定されている秋本治著『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。2016年に連載を終了した本作は、単行本200巻という巨大な記録を樹立しています。実は、この単行本発行記録は現在も競走が続いており、さいとう・たかを著の『ゴルゴ13』が今月5日に発売予定の最新201巻でその記録を突破予定。その後ろには『ミナミの帝王』(天王寺大・作、郷力也・画)=161巻や、『クッキングパパ』(うえやまとち著)=157巻なども順調に連載を続けており、各作品がどこまで記録を伸ばしていくのか楽しみですね。

 現在、紙の漫画出版物は、年間約1万2千点の新刊が発行されていると言われています。北九州市漫画ミュージアムでも毎月選書をしながら新刊を購入していますが、収蔵力もそろそろ限界。書架に漫画がぎっしり詰まっている風景は天国のようですが、管理する立場からすると、新刊が追加できない悩ましい風景でもあります。

 限られた書架の中でできるだけ様々な作品を配架したいという思いから、休館中に一部長編漫画の配架調整を行いました。シリーズの終盤を収蔵庫に移動していますが、なくなったわけではないのでご安心を。収蔵庫管理の長編作品については、読みたい巻を探すための目録データも作成中。将来的にはあらすじなどをまとめた目録の完成を目指します。収蔵庫の作品はお申込みいただければいつでも出納いたしますので、まずは検索システムなどで確認してみてくださいね

(図書担当 田中千尋)

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