ひとことブログ

2022年12月22日
(417)台湾の若手漫画家 北九州を体験し描く

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★

連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第417回

『西日本新聞』北九州版 2022年11月20日(日)朝刊 16面掲載

台湾の若手漫画家
北九州を体験し描く

 前回は台湾の漫画の歴史を紹介する企画展「北九州国際漫画祭2022」についてお伝えしました。実は時を同じくして、北九州市では台湾漫画に関するプログラムがもうひとつ進行中です。

 それは、台湾の漫画家が北九州に滞在しながら作品制作を行う「アーティスト イン レジデンス」。柚子(ユズ)さん、PETER MANN(ピーター・マン)さんという、今まさに活躍の場を広げつつある2名の若手作家が来日しています。参加作家は市内のさまざまな名所や施設を取材するほか、地元の漫画家や市民と交流し、そこで体験したことを基に作品を執筆する予定です。

 柚子さんは日本の大学院で漫画を学び、その後発表したいくつかのストーリー漫画で、台湾で最も大きな漫画賞である「金漫賞」に度々ノミネートされている実力派。水彩や水墨も使うアナログ派で、リアリスティックな画風と幻想的な作話が特徴的です。

 PETER MANNさんはアニメーター、イラストレーターとしても活動するマルチな才能を持った漫画家で、ポップで可愛らしい作風が持ち味。音楽フェスのメインビジュアルなど、音楽関係の仕事を多く手がけており、日本のミュージシャンとコラボした短編集も出版しています。

 2人には先日、漫画ミュージアムもじっくりと取材いただきました。また当館から連想した作品も1点ずつ制作し、寄贈いただく予定です。台湾の漫画家から見た「北九州」は、どんな景色になるのでしょうか。また、どんなところが面白く映るのでしょうか。「北九州国際漫画祭2022」でお披露目しますので、どうぞお楽しみに!

(学芸員 石井茜)

=MEMO=
2023年1月22日まで開催の企画展「北九州国際漫画祭2022」で2人が制作した素敵な作品を展示しています。ぜひ会場でご覧ください!