北九州漫画ミュージアム

ひとことブログ

2023年07月15日
(447)毎年恒例の4コマ漫画コンクール 「音」をテーマ 作品募集

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★

連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第447回

『西日本新聞』北九州版 2023年7月9日(日)朝刊 24面掲載

毎年恒例の4コマ漫画コンクール
「音」をテーマ 作品募集

 4コマ漫画は、わずか4つのコマで物語を描く上で、「起承転結」を基本としています。物語の発端や場面・状況を描く「起」。そこからの事態の推移を描く「承」。意外な展開で耳目を引き付ける「転」。そして物語のまとまりをつける「結」。これを基本に作家がそれぞれ工夫をこらし、「転」を2コマ目に持ってきたり、中には1コマ目が「転」から始まったりもします。

 昨年開催した「第7回北九州国際漫画大賞」では、玖島川(くじまがわ)のりさんの「元女子バスケ部員の結婚式」が、構成の工夫を高く評価されて「漫画ミュージアム賞」に輝きました。どこにでもある何げない場面の「起」から、2コマ目で急転直下、3コマ目で「結」と思わせて、4コマ目でまた「転」。いわば「起転結転」という離れ業。2度の「転」にそれぞれ強い勢いがあって、審査委員も大いに笑わされていました。

 「北九州国際漫画大賞」は毎年開催しており、現在は第8回の作品を募集中です。一般部門と、小学生までのジュニア部門に分かれ、共通のテーマがあり、今年は「音」という言葉から発想した4コマ漫画作品をお待ちしています。

 審査委員は今年も、わたせせいぞう名誉館長を委員長に、うえやまとち先生(漫画家)、萩岩睦美先生(漫画家)、田渕浩司さん(講談社モーニング編集部)に務めていただきます。一般部門はデジタルデータの投稿のみ受け付けますが、ジュニア部門は郵送でも投稿可能です。詳しくは漫画ミュージアムのホームページから、専用の応募サイトをご覧ください。皆様の力作をお待ちしております!

(学芸担当係長 表智之)

=LINK=
「北九州国際漫画大賞」公式サイト