北九州漫画ミュージアム

ひとことブログ

2023年12月27日
(471)日韓若手の描き下ろし漫画作品 「ワンダーシティ北九州」

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★

連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第471回

『西日本新聞』北九州版 2023年12月24日(日)朝刊 16面掲載

日韓若手の描き下ろし漫画作品
「ワンダーシティ北九州」

 漫画に限らず、新たな物語の構想は、結末やテーマといった大枠が先に決まるよりも、描いてみたい場面など断片的なアイデアから広がっていくことが多いのだとか。街角でふと目に留まった風景が気に入って、その空間を生かしたドラマやアクションを着想する、といった具合にです。

 韓国・釜山市の「釜山情報産業振興院」と北九州市漫画ミュージアムは2018年から提携関係にあり、さまざまな交流を通じて相互の漫画文化の振興に努めてきました。今年3月には、韓国と日本の若手漫画家3人ずつ計6人が、北九州市を舞台とする漫画を描き下ろすプロジェクトが開始。若松や木屋瀬宿、平尾台や工場夜景クルーズなどを取材してそれぞれ構想を練り、数カ月の執筆期間を経て、6本の漫画作品が完成しました。

 名付けて「日韓若手漫画家が描く! ワンダーシティ北九州」。カルスト台地や運河、海峡や入江、干潟、また城、工場、港、市場と変化に富んだこの街は、「ワンダー」(驚き)に満ちています。作家の皆さんが感じたワクワクやドキドキが、完成した作品から生き生きと伝わることでしょう。

 全員で一緒に取材した場所が多いので、共通の風景や要素もあるのですが、同じ素材からまったく違う方向性の物語が生み出され、作家の発想の幅広さも楽しめます。取材の様子や登場する場所の解説とともに作品を紹介する完成報告展を来年1月28日まで企画展示室で開催しているほか、当館のホームページでは作品を電子書籍で読むこともできます。ぜひご一読を!

(学芸担当係長 表智之)

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北九州国際漫画祭2023:「日韓若手漫画家が描く!ワンダーシティ北九州」完成報告展

電子書籍「日韓若手漫画家が描く!ワンダーシティ北九州」日本作家編(鳥羽田航・戸本智・ノノモリ) ※無料

電子書籍「日韓若手漫画家が描く!ワンダーシティ北九州」韓国作家編(イアヨン・キムギベク・ZION) ※無料