北九州漫画ミュージアム

展示・イベント

企画展示

2020年12月19日〜2021年1月24日
北九州国際漫画祭2020

 

北九州国際漫画祭2020
会期:2020年12月19日(土)~2021年1月24日(日)

年末年始の恒例となりました「北九州国際漫画祭」。今回で第5回の節目を迎えます。例年海外から作家を招くなど、交流イベントも多く行ってきた本展覧会ですが、今回は人が移動しての交流に制約が伴う中での開催となります。そんな今だからこそ、海外アーティストの作品や、インターネットを活用し実現した国際交流事業を紹介し、未来への希望へつなげることを目指します。

今年のメイン展示は、「ルネー・ノールト『侍女の物語』色彩の魔術」。カナダの作家、マーガレット・アトウッドによるディストピア小説を、同じくカナダのアーティストであるルネー・ノールトがグラフィックノベル化した『侍女の物語』は、カナダのみならず多くの国・地域で出版され、高い評価を受けています。全ページ水彩画で描かれた本作は、美しく繊細な色彩表現が特徴的。こちらを迫力ある大判の複製原画でご鑑賞いただきます。

つぎに、こちらも恒例、4コマ漫画の国際コンクール「第5回北九州国際漫画大賞」の作品展示です。前回に比べて応募数が増えた今回、自由課題の一般部門では「マスク」「ソーシャルディスタンス」「リモートワーク」など、まさに今、世界中のひとびとが関心があるモチーフを取り入れた作品が多くみられました。世界26の国・地域から寄せられた1259点の中から、優秀作品をご紹介します。

ほか、今年初めての試みとしてオンライン開催に挑戦した「日中韓新人MANGA選手権」のレポート展示や、当館が継続的に交流している韓国「釜山グローバルウェブトゥーンセンター」の近況紹介を行います。つかの間の異文化体験を、ぜひ本展でお楽しみください。

北九州国際漫画祭2020

北九州市漫画ミュージアム 5階 企画展示室

開館時間11:00~19:00(最終入館18:30)

休館日 毎週火曜日(ただし12/29は開館)年末年始(12/31~1/2)

入館料 一般200円、学生・高校生以下無料

《以下の場合、企画展入館料無料》
※当日の常設展チケット(一般:480円)の提示者
※年間パスポート提示者
※学生証提示者(大学、短大、専門学校、高専等)
※療育手帳、身体障害者手帳提示者及びその付添いの方1名まで

《以下の場合、企画展入館料2割引》
※市内在住で65歳以上であることが確認できる者

 

主催
北九州市漫画ミュージアム

特別協力
ルネー・ノールト、在日カナダ大使館

企画協力
㈱早川書房

協力
㈱講談社、㈱西日本新聞社、asianbeat FUKUOKA, JAPAN、㈱COLT
Summer Zoo夏天島工作室(中国)、韓国漫画映像振興院
財団法人 釜山情報産業振興院、釜山グローバルウェブトゥーンセンター


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 ■展示・イベント詳細■

展示①ルネー・ノールト『侍女の物語』色彩の魔術

カナダの作家ルネー・ノールトの『侍女の物語』(原作:マーガレット・アトウッド/日本語訳:斎藤英治、早川書房2020年刊)をご覧いただきます。本作は、「バンド・デシネ」 や日本の漫画に影響を受けた作者が描いた、カラフルで美しいグラフィックノベルです。繊細で時にギラリとした凄みのある表現を、迫力ある大判の複製原画でご鑑賞ください。


ルネー・ノールト

カナダのアーティスト、イラストレーター、グラフィックノベル作家。

鮮やかな水彩画やインクを使ったイラストレーションで知られる。
2019年、マーガレット・アトウッドのディストピア小説『侍女の物語』のグラフィックノベル版を発表。各界で絶賛され、ベストセラーに。さまざまな言語で翻訳出版され、2020年には早川書房から日本語訳版が発売された。

 

展示② 第5回「北九州国際漫画大賞」優秀作品展

世界26の国・地域から寄せられた1259点の4コマ漫画作品から、「大賞」など各賞受賞作品をはじめ、120点余りの選りすぐりでご覧いただきます。「走る」を共通テーマとする「ジュニア部門(小学生まで)」の作品も展示。

展示③「日中韓新人MANGA選手権2020」報告展

日本・中国・韓国の若手漫画家たちが集い、与えられた課題にその場で応えて腕を競う、漫画制作の国際競技会。今年はオンライン開催でしたが、例年どおり熱戦が繰り広げられました。上位入賞作品を中心にご覧いただきます。

展示④「釜山グローバルウェブトゥーンセンター」近況紹介

当館と提携関係にあり、例年交流を重ねている大韓民国・釜山広域市の漫画家たちの近況をご紹介します。