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2021年8月20日
漫画家・みなもと太郎先生が逝去されました


著名な漫画家で漫画研究家でもある、みなもと太郎先生が、8月7日に享年74歳で逝去されました。

https://www.asahi.com/articles/ASP8M6VXRP8MUCVL016.html

みなもと太郎先生には、昨年当館にて企画・開催した企画展「関谷ひさしとスポーツマンガの時代」に関連してのトークイベント出演をご依頼し、ご快諾いただいておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開催を果たせずにおりました。

また、漫画研究家として、当館のような漫画資料の保存施設や、漫画文化の学術的研究についても深く理解してくださり、折にふれて温かな応援や激励を賜っておりました。

連載40年余りにおよんだライフワーク「風雲児たち」(幕末の動乱を題材とする大河ギャグロマン作品)などの偉大な業績と、ご生前に賜ったご厚情を偲びまして、心よりお悔やみ申し上げます。

 

【みなもと太郎先生プロフィール】

1947年生まれ、京都府京都市出身。1967年に少女漫画誌でデビューした後、ギャグ漫画家として開花。漫画の表現上の“お約束”を逆手にとった斬新なギャグで注目される一方で、「レ・ミゼラブル」など名作文学にドタバタギャグを織り交ぜて翻案し、読者を笑いながら感動させる“ギャグロマン”の作風を確立した。
1979年連載開始の「風雲児たち」では、幕末の動乱について掘り下げるために、その淵源たる関ヶ原の合戦までさかのぼって描き始めるという壮大なスケールで挑み、漫画ファンのみならず歴史家や各界のクリエイターから幅広く人気を博していた。愛読者の一人である三谷幸喜氏が脚本・演出を手掛け、テレビドラマや歌舞伎にもなっている。2004年に手塚治虫文化賞特別賞、2010年に文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、2020年には日本漫画家協会賞コミック部門大賞を受賞。
漫画研究家として評論・解説の著作が多数あるほか、日本マンガ学会など様々な研究シンポジウムにも出演。また、現存最古の漫画同人サークル「作画グループ」の中心メンバーとしても活動しており、同人誌即売会「コミックマーケット」や「コミティア」にも毎回のように出展。単行本未収録の短編漫画やエッセイ・論考などを同人誌にまとめて頒布していた。北九州の同人サークル「アズ漫画研究会」とも交流があり、同会の設立50周年展(2016年)には記念のイラスト色紙を寄せている。