北九州漫画ミュージアム

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2024年02月17日
(476)松本零士氏に「特別市民栄誉賞」 青春時代をたどる記念展

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★
連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第476回
『西日本新聞』北九州版 2024年2月11日(日)朝刊 16面掲載

松本零士氏に「特別市民栄誉賞」
青春時代をたどる記念展

 「銀河鉄道999」などで世界的に知られる漫画家・松本零士先生の逝去から、今月13日で1年がたちます。北九州ゆかりの漫画家を代表する方であり、北九州市漫画ミュージアムの設立にも多大なご協力をいただいて、初代名誉館長も務めてくださいました。メーテルや星野鉄郎などの松本キャラクターが、小倉駅周辺を中心に街のそこかしこで活躍していることもご存じの通りです。

 松本先生は敗戦後の1947年に、疎開先の愛媛県から小倉市(当時)に一家で引っ越してこられ、小学生から高校卒業までの多感な時期を北九州市で育ちました。雑誌『漫画少年』に「蜜蜂の冒険」が掲載され、漫画家としてデビューしたのは、小倉南高校在学中の54年のことです。

 この街の文化や風土に学び、さまざまな人との出会いの中で、助けられ、励まされながら成長できたことを、松本先生はとても恩義に感じておられ、北九州市の街づくりにさまざまな貢献をされたのもその思いからでした。2016年に西日本新聞に連載されたロングインタビューでは、「小倉の風土、漫画と人との出会いが無ければ今の私は無」い、と言っておられます。

 このたび、松本零士先生に対して北九州市より「特別市民栄誉賞」をお贈りすることになりました。それを記念して、松本先生の北九州市・小倉での青春時代を写真や習作や逸話で振り返るミニ展示を、当館常設展エリアで開催しています。漫画家を目指してまい進した松本少年の情熱の輝きと、そんな少年を助け、励まし、育んだ、この街の熱気とを、感じ取っていただければ幸いです。

(学芸担当係長 表智之)

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「北九州市表彰 特別市民栄誉賞」受賞記念展 北九州市での松本零士の足跡~この街の風土、漫画と人との出会い~