北九州漫画ミュージアム

ひとことブログ

2020年12月24日
(330)北九州国際漫画祭2020 世界から集う4コマ漫画

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★

連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第330回
『西日本新聞』北九州版 2020年12月10日(木)朝刊 21面掲載

北九州国際漫画祭2020

世界から集う4コマ漫画

 19日(土)より、毎年恒例の「北九州国際漫画祭」が開幕します。今年は節目の5周年でしたが、人が移動しての交流に制約が伴う中での開催となりました。しかし、この状況下でも出来る交流を行うことは、未来に希望をつなぐ上でとても重要です。
 その意味では、「第5回北九州国際漫画大賞」に昨年を上回る応募があったことは、大きな希望と言えるでしょう。「走る」を課題テーマとする「ジュニア部門(12歳以下)」も力作ぞろいでしたが、自由課題の一般部門では、マスク、ソーシャルディスタンス、リモートワークなど新型コロナウイルス関連のネタが多く見られました。苦境の中で読む人をひと時でも和ませ、勇気づけようという心意気を感じます。
 世界26の国・地域から寄せられた1259作品の中から、「大賞」「漫画ミュージアム賞」「ジュニア賞」など各賞が選ばれましたが、日本以外からの応募作品から選ばれる「海外部門賞」には、タイのパイトゥーン・ティアングンさんの作品『DIY』が輝きました。右上⇒左上⇒右下⇒左下の順に読んで欲しいのですが、巣作りにいそしむクモが、降りだした雪に気づき、何か始めたと思ったら…。シンプルな表現の中にハッとする美しさがあり、その技巧を高く評価されての受賞となりました。
 「北九州国際漫画祭」ではこれらの受賞作品を中心に、120点余りの優秀作品をパネル化してご覧いただきます。他にも、カナダの漫画家によるSF作品『侍女の物語』の複製原画展や、「日中韓新人MANGA選手権」の開催報告展も併催。ひと時の異文化体験を会場でお楽しみください!

(専門研究員・表智之)

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