北九州漫画ミュージアム

ひとことブログ

2021年04月30日
(344)「漫画トンネル」にフォトスポット 北条司キャラ×北九州の夜景

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★

連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第344回
『西日本新聞』北九州版 2021年4月22日(木)朝刊 21面掲載

「漫画トンネル」にフォトスポット
北条司キャラ×北九州の夜景

 『キャッツ・アイ』、『シティーハンター』、『エンジェル・ハート』…数々のヒット作を世に送り出し、メディアミックスなども経て、その人気は広く海外にまで及ぶ漫画家・北条司先生。北九州市出身で、九州産業大学を卒業した、まさに「九州育ち」の作家です。
そのご縁から、4月5日、JR小倉駅1階の東側公共連絡通路に、北条先生が生んだキャラクターたちの新たなフォトスポットが誕生しました。題して「北九州の魅力あふれる夜×北条司」。新日本三大夜景のひとつ・皿倉山から見た夜景や、ライトアップされた若戸大橋、ロマンチックにきらめく夜の門司港レトロ地区など、北九州市の“推し夜景”と、北条先生の代表作に登場するキャラクターたちの華麗なるコラボレーションです。
北条先生の業績やその作品を、公共の場で常設展示し、紹介することは大勢のファンの念願でした。設置場所に選んだ連絡通路は、通称「漫画トンネル」と呼ばれ、漫画の中に入ったように写真が撮れる壁画など、漫画文化に楽しく触れられる場所として開発が進められています。市民の方々が北条作品に出会う場として、これほどマッチする場所は他にないでしょう。
『キャッツ・アイ』に登場する来生(きすぎ)三姉妹は、夜の闇に紛れて美術品を盗む凄腕怪盗。『シティーハンター』の冴羽獠(さえばりょう)は、夜の新宿を舞台に悩める女性たちの依頼を解決するスイーパー。夜の街、そして都会的なイメージを持つ作品たちと、夜の北九州は相性抜群。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

 

(学芸員・石井茜)