ひとことブログ

2021年09月09日
(357)日・中・韓の新人漫画家たち オンラインで腕を競う

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★

連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第357回

『西日本新聞』北九州版 2021年9月2日(木)朝刊 19面掲載

日・中・韓の新人漫画家たち
オンラインで腕を競う

 北九州市漫画ミュージアムでは、2017年より日本・中国・韓国、3カ国共同で「日中韓新人MANGA選手権」を開催し、若手作家の創作支援と国際交流に努めてきました。各国から選抜された作家が一堂に会し、与えられた課題で制限時間内に漫画作品を仕上げて競うのですが、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、昨年はオンライン開催となりました。会場は3カ国持ち回りで、今年は北九州市に集うはずが、やはりオンラインでの開催を、4日から10日まで予定しています。

 昨年の開催結果をご紹介しましょう。課題①は4コマ漫画の穴埋めで、与えられた3コマ分をふまえて、空白の残り1コマに絵を入れるのです。言語の壁がないよう、セリフなしの「サイレント」で描くことが条件のため、アイデアのひらめきと共に、絵だけで直感的に理解できる的確な描写力が求められます。

 課題②はストーリー漫画の描き下ろしで、「チェンジ」を共通テーマに、10ページまたは50コマ以内でオリジナル作品を仕上げます。制限時間はおよそ一昼夜で、なかなかハードですね。

 各国2人ずつ計6人の審査員が採点し、総合得点で金・銀・銅の3賞が決まります。日本からは戸本(ともと)さんが銀賞に輝きました。金賞は韓国の金采圓(キムチェオン)さんが、もう1人の銀賞は中国のLisonさんが受賞しています。

 漫画ミュージアムは12日まで臨時休館中ですが、再開され次第、昨年の報告展を常設展エリア内で開催します。開館情報は当館のホームページ等でご確認ください。

(専門研究員 表智之)