ひとことブログ

2021年09月30日
(360)日中韓新人MANGA選手権2021 日本のカタッツさん銀賞

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★

連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第360回

『西日本新聞』北九州版 2021年9月23日(木)朝刊 17面掲載

日中韓新人MANGA選手権2021
日本のカタッツさん銀賞

 今月4日から10日まで、北九州市漫画ミュージアムを幹事役にオンラインで開催された「東アジア文化都市コア事業 日中韓新人MANGA選手権2021」。日本・韓国・中国から各国7人ずつの新人マンガ家が、その場で与えられた課題に取り組んで作品を仕上げて競う大会です。熱闘のもようをお伝えしましょう。

 課題は2種類あって、課題1は4コママンガの穴埋め。1~3コマ目が示され、オチの4コマ目を各自考えて描きます。課題2は10ページまたは50コマ以内のストーリーマンガの描き下ろしで、今年のテーマは「再生」でした。

 この大会は今年で5回目ですが、プログラムに少しずつ工夫を加えてきました。課題1は以前からセリフなしの「サイレント」形式でしたが、今年は課題2もサイレントに。絵の構図やコマの構成などに高い力量が必要で、例年より難易度が上がった格好ですが、さすがは各国選りすぐりの新人作家。人物の表情を豊かに描き込むなどして見事に仕上げてくれました。

 すべての課題作品を各国2人ずつ計6人の審査員が採点し、総合得点で金銀銅の3賞が決定。金賞には中国の俊男桑(チュンナンサン)さんが、銀賞には日本のカタッツさんと韓国のユンシンジュンさんが、銅賞には中国の2作家と韓国の1作家が、それぞれ輝きました。

 国ごとの会場や選手の自宅をインターネットで繋いでの開催で、国際交流の面では物足りなくもありますが、同じテーマで作品を「競う」という新鮮な体験に、皆さん大いに刺激を受けたようでした。

(専門研究員 表智之)