ひとことブログ

2021年10月07日
(361)「東アジア文化都市」事業 韓国・順天市で漫画展開催

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★

連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第361回

『西日本新聞』北九州版 2021年9月30日(木)朝刊 21面掲載

「東アジア文化都市」事業
韓国・順天市で漫画展開催

 日本・中国・韓国の3カ国の都市が年替わりで選ばれて、文化交流を集中的に行う「東アジア文化都市」。北九州市は2020年の開催都市ですが、あいにくのコロナ禍で開催期間を今年まで延長。人の移動に制限がある中、さまざまに工夫し、中国の揚州市や紹興市、敦煌市、韓国の順天(スンチョン)市と交流を重ねています。

 北九州市漫画ミュージアムは漫画とイラストレーションの展覧会を企画・構成し、順天市で来月末まで開催中です。5作家の複製原画20点とささやかな規模ですが、北九州ゆかりの漫画家、イラストレーターの皆さまからご協力いただき、日本の漫画文化の一端をお伝えする良い機会となりました。出展作家は松本零士、畑たいむ、陸奥A子、中垣ゆたか、しいたけ(敬称略)と、世代を超えた豪華な顔ぶれです。

 会場は順天市が昨年6月に開設した「順天グローバルウェブトゥーンセンター」。「ウェブトゥーン」とは、インターネット上での発表に特化した縦長形式の漫画で、韓国で盛んなスタイルです。釜山市にも同様の施設がありますが、一般公開の展示・閲覧施設と、漫画家たちのアトリエや商談スペースを複合させて、作家育成とコンテンツ産業の振興を担うもの。私は順天に開設前の昨年1月に伺い、小ぶりな3階建てビルにPCブースや交流室が機能的に詰め込まれた、熱気あふれる空間を視察しました。

 順天市には他に、展示室やイベントホールも備えた立派な絵本図書館があり、順天湾自然保護区域の広大な干潟も見どころ。気軽に行き来できるようになれば、皆さんもぜひ訪れてみてください!

(専門研究員 表智之)