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2021年12月09日
(369)第6回「北九州国際漫画大賞」作品展 課題「食べる」に傑作集う

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★

連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第369回

『西日本新聞』北九州版 2021年12月2日(木)朝刊 17面掲載

第6回「北九州国際漫画大賞」作品展
課題「食べる」に傑作集う

 漫画には様々な表現スタイルが混在しますが、4コマ漫画はその中でもかなり普遍的なもの。世界中で親しまれていますし、新聞や雑誌だけでなく、近年ではツイッターなどインターネット上でも、プロ・アマ含めた膨大な作品が発表されています。

 漫画ミュージアムが主催する「北九州国際漫画大賞」のように、自治体など公的機関による公募コンクールも4コマ漫画の発表の場として重要で、全国にたくさんの「賞」があります。われわれも末永く愛される賞を目指し、第6回の今年は、ジュニア部門(小学生まで)に以前から導入していた課題テーマを、一般部門にも設けました。子どもから大人まで全員が同じテーマで競作するのですから、視点や発想の柔軟な転換がより問われるわけです。

 実質的にハードルが上がった形なので、一般部門の応募数が若干減ったものの、全体としては昨年を上回る1271作品が、世界22カ国・地域から寄せられました。課題テーマ「食べる」をさまざまに料理した傑作の中から大賞に輝いたのは、ロボフリー(静岡県)さんの『アライグマ』。“アンダーコロナ”での衛生観念の高まりという時事問題を、アライグマのふてぶてしい表情で鮮やかに笑いに転化した切れ味が高く評価されました。

 11日(土)から開幕する「北九州国際漫画祭2021」では、各賞の受賞作品とその他の優秀作品あわせて約120点をパネル展示でご覧いただきます。メイン企画の「ポーランドコミック展」と合わせて、ぜひお楽しみください!

(専門研究員 表智之)

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北九州国際漫画祭2021