北九州漫画ミュージアム

ひとことブログ

2021年11月29日
(368)2021年は“北条司イヤー” 期間限定店で締めくくり

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★

連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第368回

『西日本新聞』北九州版 2021年11月25日(木)朝刊 19面掲載

2021年は“北条司イヤー” 期間限定店で締めくくり

 2021年も残すところ、約一か月。毎年冬になるとあっという間の一年だったように感じますが、今年は年間を通して北条司先生の作品、特に『シティーハンター』関連の嬉しいニュースに溢れていました。

 『シティーハンター』は、北九州市出身の漫画家・北条司先生の代表作のひとつで、1985年から91年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載されたアクションコメディ。アニメ化などのメディアミックスも一因として、世界的な人気を獲得し、連載終了から30年を経た今もなお熱狂的な支持を受けている作品です。

 年度初めの4月には、JR小倉駅の東側公共連絡通路に、『シティーハンター』などに登場する北条キャラクターが北九州の夜景名所とコラボした壁画が誕生。市ゆかり作家を顕彰する新たなフォトスポットは、地元メディアを中心に大きな反響を呼びました。当館では関連して、観光面での魅力を増やせるよう、壁画の図案を使用したポストカードセットを制作し、市内各所で販売を始めています。
8月から11月にかけては、なんと宝塚歌劇団によるミュージカル版『シティーハンター』が上演されました。2019年にフランスで実写映画版が制作されたことも記憶に新しいですが、舞台化は初。それも絢爛たる宝塚歌劇団によって―ということで、このニュースは宝塚ファン、北条ファンのみならず、多くの人々に驚きをもって受け止められました。

 そんな「北条司イヤー」とも言うべき2021年。その締めくくりに、当館では『シティーハンター』に特化した期間限定ショップを開催します。ぜひお楽しみに!

(学芸員 石井茜)