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2022年01月14日
(372)北九州国際漫画祭2021 ポーランド作家の作品も

★過去記事のアーカイブ掲載になります。各種情報は新聞掲載時点のものです。★

連載コラム『出会い 探検 漫画ミュージアム』第372回

『西日本新聞』北九州版 2021年12月23日(木)朝刊 23面掲載

北九州国際漫画祭2021 ポーランド作家の作品も

 「北九州国際漫画祭2021」では漫画ミュージアムにおける1年間の漫画を通した国際交流をご報告しつつ、海外の漫画も紹介しています。今年は、米国や欧州の多様な技法や美意識を取り入れながらも多彩に発展しつつあるポーランドコミックの世界です。ポーランド広報文化センターや日本とポーランドの研究者たちの協力で、ポーランドコミックの歴史の概説をたどりながら、7名の作家たちの原稿計50点も借りて展示しています。
 ヤクブ・レベルカさんからはSF作品「デューン」など熱気あふれる原稿が到着しました。プシェミィスワフ・トゥルシチンスキーさんは来日の体験を「ワルシャワ. JP(ドット ジェイピー)」という新聞連載の一作で描いています。
 また、ベレニカ・コウォミツカさんは子ども向けシリーズ「小さな狐と大きな猪」などを手掛けています。クシシトフ・オストロフスキさんは監督、アニメーターとしても活躍しており、展示室では原稿と合わせてムービーも紹介しています。
 コミック「膝までの海」がポーランド国内で大人気となったマルチン・ポドレッツさんのショートアニメーションは、コーラ中毒になった人の「コーラ語り」です。
 ミハウ・アルクシンスキさんは「仕事」など鋭い描線のモノクロ線画が印象的です。クシシトフ・ガブロンキェビッチさんは日本の漫画家五十嵐大介さんの作品にインスパイアされたという2作品のほか、重厚な作品を発表されています。いずれも力強い作品ばかり。ぜひお越し下さい!

(学芸研究員 柴田沙良)

 

 

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北九州国際漫画祭2021