北九州漫画ミュージアム

展示・イベント

企画展示

2023年3月18日〜2023年5月14日
描くひと 谷口ジロー展

描くひと 谷口ジロー展

会期:2023年3月18日(土)~5月14日(日)

緻密な作画と構成で、重厚な物語を時に抒情的に、時にユーモラスに紡ぎ上げ、読者に深い感銘を残す漫画家・谷口ジロー。その傑出した技量と作家性は世界で高く評価され、特にフランスなどヨーロッパに熱烈なファンが多いことが知られています。

北九州市漫画ミュージアムではこのほど、谷口ジロー作品の原画展を開催する運びとなりました。思わず見惚れるような美しい画面の一つ一つが、原画でつぶさに鑑賞することで、ペンによる細密な描き込みやスクリーントーンの重ね貼りと削り込み、そして、自然の色彩に根ざした鮮やかで優しい色使いとで成り立った、一人の作家の魂の軌跡であることが、実感いただけることと思います。どうぞご期待ください。


*当館での開催に先立って2022年夏、京都国際マンガミュージアムで開催されました(会期は終了しています)。


 

【開館時間】午前11時~午後7時(入館は午後6時30分まで)

【休 館 日】毎週火曜日
      ※3/21(火祝)は開館、3/22(水)は振替休館 

【場  所】北九州市漫画ミュージアム 企画展示室
     (北九州市小倉北区浅野2-14-5 あるあるCity 5階)

【チケット料金】一般1,000円(800円),中高生500円(400円),小学生250円(200円)
※(  )内は北九州市漫画ミュージアム年間パスポート提示者、市内及び下関市・福岡市・熊本市・鹿児島市在住で65歳以上であることが確認できる方の1名あたりの料金。
※未就学児は無料。
※療育手帳・身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方とその付添人は無料(付添人については1名まで。なお、身体障害者の付添人は、当該身体障害者手帳の等級が1級~4級までの場合に限る)。

※本展覧会チケットで、6階常設展エリアもご観覧いただけます。

【主  催】北九州市漫画ミュージアム
【特別協力】株式会社ふらり、一般財団法人パピエ
【企画協力】公益財団法人せたがや文化財団 世田谷文学館
【制作協力】京都国際マンガミュージアム、京都精華大学国際マンガ研究センター、横手市増田まんが美術館


 

◆ 関連イベント情報 ◆

①5月13日(土) 夢枕獏(「神々の山嶺」原作者)講演会
  ⇒詳細はこちら 抽選申し込み期間 3月3日(金)14時~3月31日(金)18時まで 

②4月29日(土祝) ヴァンサン・ルフランソワ(バンド・デシネ作家/谷口作品仏語訳時の協力者)レクチャー&ギャラリーツアー
  ⇒詳細はこちら

③3月26日(日)、4月16日(日) 担当学芸員によるギャラリーツアー
  ⇒詳細はこちら

※①~③いずれも事前申込制となります。

谷口ジロー(たにぐち・じろー) プロフィール

1947年生まれ。鳥取県鳥取市出身。高校卒業後、京都の衣料品会社に勤務しつつ、本格的に漫画制作を開始。石川球太のアシスタントを経て、1971年「嗄れた部屋」を『ヤングコミック』に掲載し、プロデビュー。
関川夏央との共作による「事件屋稼業」(79~80/82~94)がヒット。関川との共作「『坊っちゃん』の時代(87~96) は、第22回日本漫画家協会賞優秀賞(93)、第2回手塚治虫文化賞マンガ大賞(98)などを受賞。
1994年、久住昌之・原作による「孤独のグルメ」連載開始。同作はテレビドラマ化もし、大ヒットする。
同年連載開始の「父の暦」がフランスの第28回アングレーム国際漫画祭で受賞(01)したことを皮切りに、それまでも評価の高かった海外で次々と受賞。その後、「mon année」(ジャン=ダヴィッド・モルヴァン・原作、(09)や「千年の翼、百年の夢」(ルーヴル美術館からの依頼、14)など,海外に仕事の場を広げる。
その他、「歩くひと」(90~91)、「遥かな町へ」(98)、「神々の山嶺」(夢枕獏・原作、00~03)など代表作多数。
2017年、逝去。