北九州市漫画ミュージアムについて

北九州市漫画ミュージアムとは

北九州市の歴史をたどると、明治期に官営八幡製鐵所が創業されて以来、九州各県や中国地方をはじめ、いろいろな地方の人が集まり、多様な文化が交流した背景があります。さらには、門司港が国際貿易港として栄え、外国との交流も盛んになり、国内外問わず様々な物・情報が入ってきました。経済の発展とともに、人々の心にはゆとりが生まれ、文化への関心が高くなります。戦後の北九州は、貸本屋や映画館の数が全国でも多い地域で、 人々の感性や知性を満足させる芸術文化が育つ環境だったことが伺えます。

こうした文化的背景の中で、松本零士氏、わたせせいぞう氏、畑中純氏、北条司氏など北九州ゆかりの著名な漫画家が数多く誕生しました。これらの作家や作品は、北九州の大切な財産です。保存しつつ生きた形で未来へ伝え、次世代の子供たちの感性教育につなげていくのが現代に生きる私たちの役目です。

漫画は、文字と絵とコマ割りという三つの要素の組み合わせにより情報を伝達するため、知らず知らずのうちに「情報読取能力(メディアリテラシー)」を育て、同時に、文学に近い内省的な力も持つことから「想像力・表現力・創作力」の向上にも役立ちます。

北九州市漫画ミュージアムでは、地元ゆかりの漫画家を中心に、幅広く漫画作品と関連資料を収集・保存し、漫画の特性や魅力を伝えていく研究を行います。その研究成果を展示や閲覧等に活かし、漫画の持つ魅力や特性を次世代に伝えるという文化振興の一翼を担います。

子どもから大人まで、幅広い世代が集う場となることによって、まちの個性づくりや魅力づくり及び賑わいの創出にもつなげていくことを目的としています。

ミュージアムの機能・施設

北九州市漫画ミュージアムは、見る・読む・描くの3つのテーマから成り立っています。

見る!

展示機能:地元ゆかりの漫画家コーナー、企画展示コーナー等
[企画展示]オリジナル企画展、全国の大型巡回企画展、他館との共同企画展
[常設展示]漫画の歴史、地元ゆかりの漫画家、松本零士のコーナー

読む!

閲覧機能:漫画コミック閲覧コーナー
過去の代表的作品から現代の人気作品まで約5万冊の漫画単行本を閲覧できるコーナー

描く!

創造・育成・交流機能:漫画教室、交流スペース等
小・中学生向け漫画体験(描き方)教室、漫画家や編集者による漫画講座、漫画同人誌団体と協力した共同企画、交流スペース等

北九州ゆかり作家

(50音順・敬称略)

秋吉由美子、井上正治、上田信舟、キクチマサフミ、神江里見、佐藤友生、篠塚ひろむ、すえのぶけいこ、末松正博、せきやてつじ、関谷ひさし、たーし、高倉みどり、高田慎一郎、田中時彦、谷村ひとし、中島史雄、永吉たける、萩岩睦美、畑中純、藤原ここあ、文月今日子、冬木るりか、北条司、星里もちる、前川涼、松本零士、Maria、陸奥A子、山口かつみ、山口美由紀、山田圭子、わたせせいぞう

以上33名の方々に開館の際ご協力をいただきました。
ゆかり作家は開館以降も、新たにデビューされた方やこれまで把握できていなかった方などで増え続けており、現在当館が把握しているだけでも100名以上の方がいらっしゃいます。新たなゆかり作家についても、順次ご紹介していまいります。